2008年9月8日月曜日

モレスキンとマインドマップの「合わせ技」で読書メモ

私が愛読している Lifehacking.jp で、先日こんな記事がありました。

モレスキン + マインドマップの読書ノート | Lifehacking.jp
http://lifehacking.jp/2008/09/moleskine-mindmap-notetaking/


実は私もしばらく前から、モレスキンの小さい手帳でマインドマップを書いています。左の写真は、先日書いた杉村太郎さんの本をフォトリーディングしたのち、マインドマップにしたときのものです。このように、主にセミナーに参加したときのメモや、普段の覚え書き、そして読書ノートというか、読書メモなどですが、これが思ったより使い勝手がいいのです。すっかりハマってしまいました。GTD+R はそのまま続行中なのですが、メモを取るのは使い慣れたモレスキンの無地の小さい手帳です。システムとして何となく整理できてないというか、一元化できていないのですが、こうしておけばネタ帳としても使えます。

右の写真は、先日 NII で NetCommons のセミナーがあったときの分科会のメモです。私がこのシステムで描くときは、マインドマップのお作法に従って、横長の形で無地のモレスキンを使っています。面積が小さいので、ペンはステッドラーのトリプラス・ファインライナーまたはぺんてるのSlicciを使っていますが、これで十分用は足せていると思います。この点、mehoriさんとの違いがありますが、ほとんど同じ運用形態ですね。私の場合、見開きの左側(というか横長で使った場合の上側)は、インク写りがしたときに汚くなるのを避ける意味で空白にしていますが、ここは適宜資料を張ったり、メモを後から書き入れたりすることもあります。

マインドマップといえば、どの本を見ても「出来るだけ大きな無地の紙で」「できれば A4 以上、A3だったらとりあえずは十分」というような解説がどの本を読んでもされています。これはこれで良いんですよね。私も A3 のペラ紙を使うこともありますし、スケッチブックやマルマンのニーモシネ (Mnemosyne)にステッドラーのトリプラスで描いていたりします。実際、マインドマップを書き始めるとどんどん「枝」が伸びて行くので、大きい方が描きやすいのは確かです。マインドマップを始めたい人には、基本に忠実にという意味で、大きな無地の紙に書く事をお薦めします。

でも、大きいサイズは持ち運びにはちょっと辛い。A3だとちょっとした製図道具を持ち歩くのと同じサイズになってしまいますし、思いついたときにササッと描くということがなかなかむずかしい。スタバに入って空き時間に一人ブレインストーミングなどしているときは、小さい手帳の方が便利です。(大きい画材道具を広げていると注目を集めてしまい、ちょっと恥ずかしいというのもあります)

あと小さいノートに書く利点は、多くの事を書けないので簡潔に必要なことだけ書くようになるということと、描く面積が少ないので、時間をかけすぎずにマインドマップを作成できるということです。とくに、私はもともとお絵描きが好きなので、どうしてもマインドマップを書き始めると長時間それにかかりきりということが多くなってしまうのですが、小さいノートに読書メモをつけるようになってからは、無駄に時間をかけすぎることが少なくなってきたように思います。

左の写真はトニー・ブザン氏の The Mind Map Book を読んだときに「これは覚えておかなければ!」と思ったところを、いつも持ち歩いているモレスキンに描いたものです。 こんな風に、覚えておきたい事を描いておくということもしています。読書ノートというよりは、メモに近いのですが、体系的に読む本でなければ、こんな感じで描くのもフォトリー的にはありかなあと思っています。

works4Life の nomico さんもモレスキンを使っているそうですが、私も nomico さんと同じ理由でモレスキンの方がしっくりくるような気がします。これで後はどうやってデジタル的な検索性を上げるかが問題です (^^;

David Allen 氏が来日セミナーで、mehori さんと nomico さんとご一緒した際、mehori さんはモレスキンの罫線つき手帳に、nomicoさんは無地のノートをささっと出してマインドマップでメモをとっていらっしゃったのが印象的でした。そういえば、私もまねして、モレスキンにメモをとり、ブログのネタにさせていただきましたね (^^;

このモレスキン+ミニマインドマップ発展形?で、コレクトの無地のカード(C-531)に、資格試験用のキーワードと解説とマインドマップを{書|描}くということをしてみました。表にキーワードと解説、裏にそれをマインドマップにしてみたものを描いています。写真ではシステムアナリストの用語をカードにしてみた例を載せました。


今年は体力的に無理ということで、システムアナリストを受けるのは断念し、中小企業診断士と TOEIC にしぼることにしましたが、中小企業診断士や TOEIC などの資格受験ツールとしても活用できそうです。しかし、作るのは大変そうなので、時間との兼ね合いですね。重要事項にしぼって作れば役立つのではないかと思っています。


さて、モレスキンの利用で唯一困る事。それは、いつかはページに終わりが来るという事です。新しいモレスキン手帳に今までのメモを全部描いていたら、それは無駄ですよね。しかし、一方で持ち歩きたい情報もあるわけです。(そういうときのために、私の場合「読書メモ」を作っているということもあるので…)

なので、せっかく集めたメモを検索できるようにシステム化したいのですが、マインドマップが「図」であったり「絵」あったりすることに難しさがあり…でも、考え方をちょっと変えれば、なんとか検索できるようになると思います。この話は、また別の機会にでも。

p.s.
読書ノートといえば、「シントピック・リーディング」あるいは「シントピカル読書」の実践が現在のテーマです。これは、複数冊の関連した本を読み、著者に「折り合いをつけさせ」るように、自分の考えをまとめていく手法です。以前 Gadget Blog の方でも「本を読む本」の内容として紹介させていただきました。しかし、難しいのは、数式がでてくる様な本なんですよね。熱力学の本をシントピックリーディングをしているのですが難しいです。この辺は mehori さんのやり方に習って、一章づつ丁寧にマインドマップにするなり、メモを起こすなりして、丁寧に読み下して行くのが正解のようです。さすがにシントピック・リーディングは情報量が多いので、モレスキンで、というわけにはいきませんが、研究課題や論文のネタとして使うものは、ペラ紙ではなく、きちんとしたノートにしておいた方が良さそうだと感じています。

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